NJ3300のCPU換装

 以前に愛用していたNA701の液晶がおかしくなってしまい、修理に出したら9万円と言われたので、新しいノートNJ3300を買ったのがこの春だったか?
 7万円台で買ったので最低スペックのCeleron P4500、メモリ1GB、HDD320GBという構成だった。メモリだけはさすがに購入直後に捨てて4GBに入れ替えておいたが、そろそろ飽きてきたので、CPUを換装することに。

 EPSON Directをなぜ愛用しているかというと、中身がASUSそのものなので、使っている部品がわかりやすいこと。そしてBTOモデルなので、最低スペックを買っておけば、上位バージョンに強化しやすい(BTOで使われているパーツにすれば安全)という理由による。

 そんなわけで、そろそろ値段もこなれてきたCore iに替えようと思ってネットを調べると、このマシンを購入した当初はi5 520mまでしかなかったが、いまは560/580mというクロックの速いものまで出ていて、そっちの方が安い!とくに560mはAmazonですら2万円ちょっとで買えるのでアキバに行く必要すらない(以下のアフィリエイト参照w)

 ということで、EPSON Directのサイトを見て確認すると、いつの間にやらNJ3300は560mを搭載するモデルに変更されていた。たぶん大丈夫だろうとは思ったが、これならさらに大丈夫そうだ。さっそくAmazonで560mを購入。他のショップならもう少し安くて2万円ほどでも購入できるところもあったけど、Amazonはポチるだけなので楽ちん。

 翌日Amazonから届いたCPUはIntelの正規品ということでBOX入りであった。モバイル用のCPUでリテール版てはじめて買ったかも知れぬ。

 取り出してみると、ダイが2つ載ったような構造。Core i5のデュアルコアはグラフィックチップが載っているので一つはそれだろう。クアッドコアの場合にはグラフィックチップは載らないらすぃ(最近CPUに疎くなっているのであんまり知らない)。

 これをNJ3300に取り付ける。いうまでもないが、こんなことをするとメーカー保証は受けられなくなるので,真似をする人は自己責任でよろ!

 NJ3300はASUSだけあって、非常に分解しやすい構造である。裏を返すと、いくつかのパートに別れているが、一番でかい部分がCPUとメモリがあるところ。なお、取りかかる前に、バッテリと電源プラグは絶対外しておくように

 4つのねじを外してぱかっと開けると、メモリとCPU、ヒートレーン(ヒートパイプ)、冷却ファンなどが見える。

 外す順番としては、CPUまわりと、ヒートレーンおよび冷却ファンまわりのネジを外し、最初に冷却ファンを上に持ち上げてスキマを作る。

 次にヒートレーンを外す。これでCPUにアクセスできるようになる。

 このタイプのソケット(PGA988)はレバーではなく、マイナスドライバーでソケットのねじ回しになっているような部分を回してCPUをリリースする構造になっている。ちょっと固いが慎重かつ大胆に回すと、簡単に外れるはず。

 以上で取り外しは終了。あとは新しいCPUを取り付けて逆の手順を辿ればよい。

 組み立てなおしてバッテリを取り付け、電源を入れてみる。この瞬間が一番ドキドキ。

 問題なくEPSONロゴが表示され、起動した。ただしグラフィック機能が別と判断されてためか、グラフィックモードが違っているようだが、Windows7は自分でドライバを見つけてダウンロードし、再起動を促す。再起動すると、グラフィックも元通り。問題はないように見える。試しにタスクマネージャーでCPUを見ると、コアの数が増えている。

 これで一応は終了。ただし、CeleronとはCPU内蔵のドライバが違うのか、デバイスマネージャでグラフィックドライバを更新するとよいようだ(そのままでも動くが)。

 また、これは盲点だったが、WindowsMediaのDRMは、なんとCPUもヒモ付けされているらしく、CPUを交換しただけで違うマシンだと判断されてしまう。これを避けるには以前のバージョン(Vistaまで)なら、ProgramDataフォルダ内にあるDRMフォルダを捨てれば良かったが、Windows7では見あたらなかった。
 ネットで対策をいろいろ調べたらどうやら、「ResetDRM]というツールを使って削除すればよいらしい。これを行ってからもう一度再生しようとすると、DRMライセンスを取得しに行くので、所定の手続きで取得すれば復活できるとのこと。たしかにうまくいった。でも中にはうまくいかない人もいるらしいので、ちょっとよくわからぬ。
 ResetDRMのありかは以下参照。

http://support.microsoft.com/kb/976590/ja

 Core i5 560mに替えた感想はと言うと、非常に快適で、CeleronってCPUがいかに(意図的にそうしてあるのだが)ゴミであるかがよくわかる。CPUの負荷が少ないので熱を発生しない=FANも回らない=静かというメリットもあったのは予想外である。

 あとはHDDを750GBくらいに拡張すれば、一通りのパワーアップは終了する予定。それにしても遊び甲斐のあるマシンである。